商社審査部25時
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高任和夫『商社審査部25時』(講談社文庫2005)
総合商社である畿内商事審査部審査第三課長・千草が主人公の小説。千草は債務超過に陥った那珂建材工業の会社更生に関し、福岡地裁や社内トップらと戦いながら、更生案をまとめていく。10年前に読んだ高杉良『会社蘇生』(講談社文庫1988、これも傑作)は管財人たる弁護士の視点で会社更生を描いた小説だったけど、この作品は債権者たる総合商社の視点から描かれる。
倒産法制関連の判例を作ってきたのは総合商社だ。
N氏の言葉がこの小説を通してよくわかる。傑作。
作者の高任さんご自身が三井物産の審査部ご出身。取締役審査部長、審査第三課長、その部下たちは高任さんの分身なのでしょうが、ことごとくかっこいい。
80年代に書かれたものなので、何ともいえないが、ん千万程度の損失でジタバタするな、とか、年商33億の会社規模で度々副社長まで案件を上げるのか、とかいう疑問は残った。メーカーと商社の金銭感覚の違いかもしれない。
P157で「萩焼」を見抜いた千草はなかなか粋な人だ。
畿内商事の本社は大阪という設定だが、登場人物は皆、標準語。
以上、失礼致しました。傑作です。
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Comments
ごっつぁんです。ご無沙汰しております。
この本、私も昔読みました。面白かった記憶が残ってます。
Posted by: 貴乃花親方 | Jul 14, 2005 3:23:29 AM